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白夜の官能小説

官能小説、アダルト小説のようなものを、あくまで趣味で書いています。あくまで趣味なので、厳しいことは言わないでね。

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「大富豪、時々探偵。 ~放蕩夫にお仕置きを~」4

「主人の素行調査をお願いしたいんです。」
九段にある老舗ホテルのティーラウンジは、地味で古めかしいが、時代の重みを感じる。窓から見える皇居沿いの木々が、ここが都会であることを忘れさせてくれるようだ。剣之助に対座する女、仁科瑞穂は丁寧に頭を下げた。

仁科瑞穂は関西で有名な家電チェーンの社長の一人娘で、5年前に今の亭主と結婚した。そして一昨年、創業者である瑞穂の父が他界すると、会社は瑞穂の亭主が社長となり後を継ぐことになった。

「主人なんですが、社長になってから人が変わってしまって…」
控え目な印象がありながら、さすが大手家電チェーンの社長の一人娘である。一つ一つの動作や言葉に、育ちの良いおっとりとした感じがあり、苦労を知らずに育った女が特有に持つ優雅さに包まれている。年齢は32歳だが、ハリのある肌が美容への投資をうかがわせる。まるで20歳くらいのような弾力のある若々しい肌だ。顔立ちは、目がツンと切れ上がっている。意識しているのかいないのか、自然に繰り出される流し眼が妖艶である。おでこが広く、目は切れ長で、唇が小さい。着物を着たらさぞや似合いそうな美人だ。首にはパールのネックレス、指にはおそろいのパールの大玉のリングが輝いている。いい物を見に付けているのに控え目な印象というのが素敵である。







「主人たら、社長になったとたんに高級車を何台も買ったり、銀座のクラブでお金にものを言わせるような行いをしたりするようになりました。社員に高い食事をご馳走して自分への忠誠を誓わせたりもするんです。まるで、お金があれば何でもできるんだって、威張っているみたいな、そんな人間に変わってしまって…」
剣之助はとぼけて尋ねてみた。
「あの、私は金持ちではないので、お金さえあれば幸せだろうって思っていましたけど。」
すると、瑞穂は涼しい瞳を剣之助に向けて、きっぱりと言った。
「お金より大切なものは、世の中にたくさんあります。」

「で、素行調査の実態を突き付けて、会社にも正式に報告をして、主人には社長の座を退いてもらおうって思っています。そうでもしない限り…」
「せっかくお父様が築き上げた会社が、ダメになってしまう。」
「そういうことです。」
瑞穂は、手に握りしめていたハンカチを額に当てて、ふうっとひと息をついた。
「あの、ごめんなさい、暑いので上着を脱いでもいいですか?」
「どうぞどうぞ、ご自由に。」
瑞穂が、織りの凝った高価そうなジャケットを脱ぐと、ノースリーブの綿のブラウス姿になった。剣之助はハッとした。彼女は着痩せするタイプのようで、ノースリーブのブラウス一枚になると、肉付きのいい上半身が露出した。胸板もあるせいか、背筋をピンと伸ばして座る瑞穂は、堂々として一層の高貴さを感じさせた。隆起したバストラインも魅惑的だ。そんな肉体の上に、和風美人の顔立ちを付けている。アンバランスな感覚がやけに性を感じさせる。
剣之助は、この女はベッドでどんな風に乱れるのだろう、と想像した。いや、押し倒すならやっぱり和服姿がいいな。ベッドではなく、和室の布団で着物をはぎ取ってみたい…。
剣之助は、居眠りしていた巨根がムクッと目を醒ましたのを感じた。







★ 「大富豪、時々探偵。 ~放蕩夫にお仕置きを~」05につづく ★
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白夜

白夜 -hakuya-

Author:白夜 -hakuya-
アマチュア官能小説家


39才男性
都内某所にて
自営業の傍ら
あくまで趣味で
書いています
普段は好感のもてる清潔な
そこそこイケメンです
励みになるので
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