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白夜の官能小説

官能小説、アダルト小説のようなものを、あくまで趣味で書いています。あくまで趣味なので、厳しいことは言わないでね。

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「大富豪、時々探偵。 ~放蕩夫にお仕置きを~」5

剣之助は自宅のマンションで、ここ数日の調査書類に目を通した。放蕩旦那は、妻の仁科瑞穂の言う通り、銀座や六本木の高級クラブで派手な夜遊びが絶えないようだった。
「一晩に100万使うなんていうのは最近はざらみたいだな。」
誰に言うのでもなく、剣之助はつぶやいた。
さらに調査でわかったことは、入った店で気になる女を見つけると「俺の女になれ」と強要するらしい。わざと部下や仕入先の前で札束を見せ、権威と財力を誇示するようだ。
「そういう行為を取り巻きにも見せて、高笑いしてるわけか。最低だな。」
夜遊びのせいか、帰宅は週に1日がせいぜいのようで、都内の一流ホテルが定宿になっている。遊びの熱にはまった男は、完全に家庭もかえりみなくなってしまったようだ。
「あの奥さん、寂しいだろうな。さぞかし、体も。」







初回の報告をおこなうべく、剣之助はホテルのティーラウンジで仁科瑞穂を待った。
現れた瑞穂は洋服ではなく、和装だった。美しい。まるで「婦人画報」のような雑誌に載っている、セレブな和服モデルのようである。
「とてもお綺麗です。」
「ありがとうございます。お着物はとても好きなんです。」
初対面の時とは違い、少しくだけてきたのだろう。瑞穂は涼しい切れ長の瞳を可愛く細めた。
「ご主人の放蕩はやはり尋常ではありませんね。それから、申し上げにくいのですが…夜の女数人と関係を持っているようです。」
「そうでしょうね。」
「ところで奥様。顔色が良くないようですが、どうかされましたか?」
「あ…ごめんなさい…このところ、眠れないものですから。」
「無理もありません。お悩みのことでしょう。…あの、ちょっとよろしいですか?」
剣之助はおもむろに立ち上がり、みずほの椅子の後ろに回った。
「ちょっと失礼します。」
「え?乾さん、何を…」
瑞穂の首の付け根あたりに手を持っていくと、静かに力を入れた。そのまま緩急をつけて上部へスライドさせると、一呼吸おいて再び同じ動作を繰り返す。
「…乾さん、お上手ですね。とても気持ちがいいわ。何だか安らいでゆく感じ。」
「以前にマッサージ業をやっていたんです。不眠症のお客様も治したことがあります。」
「そんなんですか、どうりでお上手。この調査を終えたらマッサージをお願いしようかしら。うふふ。」
「いいですよ、何なら今からでも。」
「あ、いえ、冗談ですから、お気になさらず。」
「奥様。奥様のお体は、ストレスで全身のバランスが崩れています。正直、かなり重症です。今すぐに取り掛かった方がいい。」
「今すぐに、ですか…」







★ 「大富豪、時々探偵。 ~放蕩夫にお仕置きを~」06につづく ★
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白夜

白夜 -hakuya-

Author:白夜 -hakuya-
アマチュア官能小説家


39才男性
都内某所にて
自営業の傍ら
あくまで趣味で
書いています
普段は好感のもてる清潔な
そこそこイケメンです
励みになるので
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